体育祭かあ、燃える〜〜〜!!!!
とにかく気持ちじゃけぇ、一致団結!エイエイオー!
つじ あおい
津路 葵衣
クラス:3-E | 身長:152cm | 誕生日:6月6日 | 血液型:O型
部活動:バスケットボール部 | 委員会:体育祭実行委員会 | 白組 | ペア:仁王雅治
津路の印象を聞けば、一番最初に出てくるのは「方言」だろう。広島弁に寄ってはいるが、関西系の其れも混じる口調は、広島出身の父と京都出身の母によって形成されたもので、津路家の兄姉はよく何処出身?と聞かれるような言語を使う。クォーターの更に半分である血を引いた色素の薄い地毛に、エメラルドの瞳という外見から、初見でスポーツをやっている様には見えないらしいが、バスケ至上主義者。朝から晩までバスケに明け暮れ、話してみれば方言以外はテンションが高いだけの普通の高校生。基本的には自由奔放な楽観主義者であるが、希に変なところで面倒見の良さを発揮することも。運動神経には自信を持っており、体育祭へのやる気は満々。
#00a5c6/トロピック・アイル・ブルー

1::「こんにちは〜!新聞部です!次の特集『実録!〜立海生のホンネ〜』インタビューにご協力頂けませんか?」

(5限目に体育を控えた昼休み。普段から部活動の昼練のために早弁をしている津路にとって、昼休みはのんびりお弁当を食べる時間ではなかった―早々と体操着に着替え、るんるんと鼻歌が聞こえてきそうな、スキップでも始めそうな軽やかな足取りで体育館に向かって中庭を通過して―いたのだけれど。いきなり視野に入ってきた生徒に驚きながら、)びっくりした〜…新聞部はお昼が主戦場やけぇ、大変やね。インタビュー、ええよ〜。たちまち体育館て言いたいとこやけど、今日は体育でバスケできるけぇね。(「ホンネ」かどうかは知らんけどなあ」なんて意地悪く笑いながらからかながら。)

2::「まずは自己紹介として、お名前に学年、部活や委員会などお教えください!」

はーい!3年の津路葵衣!大津市の津に、道路の路で津路。お花の葵に、衣服の衣で葵衣……て説明したけど、新聞て紙面じゃけぇいらんやん…失敗。(あはは、なんて笑いながらてへ、と自身で効果音を付けながら戯けてみては、)部活はバスケ部!ほんで体育祭実行委員会、でーす!体育祭、ほんま燃えるな??楽しい体育祭にするけぇ、新聞部も取材とかたくさん入れてくれたら嬉しい。よろしく〜!(名案とばかりにこくこく頷いては、さり気なく取材の申し入れを。部活動のバスケットボールもそうだけれど、運動全般と賑やかな祭をこよなく愛する津路であった。)

3::「ふむふむ、それでは趣味や今はまってることってありますか?」

んんん?あれ??これってうちのアンケートやったっけ……まいっか。(瞬時悩むものの、持ち前のお気楽さで疑問は彼方に葬り去ることに。其れが「立海生のホンネ」を聞ける質問であるかは兎も角として、別段答えを渋る必要も無いのだから。)趣味もはまっとることもバスケかな。…あ!今、別にでっかくないやんって思ったじゃろ!これでも一応スタメンなんやからな〜。(からりと笑っては、再び揶揄しているようだが、声のトーンや明るさからただじゃれているだけということは容易に伺い知れるだろうか。)う〜〜〜ん…そんほかやったら、ランニングとかかな…朝一とか走ると結構気持ちええし、おすすめ!…あとはー、あ!最近クイズのアプリに嵌まっとる。(これこれ、と自らのスマホ画面のアイコンを見せながら。相当嵌まっているのだろうか、住所録や通話アイコン等のヘビーローテーションであろうラインナップに名を連ねているようだ。)

4::「ずばり!彼氏っていますか?いないなら好みのタイプとか教えてください!」

……おると思うん?(真顔で聞き返せば、数秒おいてからからりと笑って、「おらへんよ〜」と軽い調子で続けた。)今はバスケが楽しいし、そもそももてんけぇ。そっちの新聞部さんはもてそうやけど。(なんてちろりとインタビュアーの顔からつま先まで目線をやって。)好みのタイプ、かあ…(うーん、と悩める仕草で少しばかり空を見遣る。ぽつり、と出てきたのは、)…部活動に打ち込むことを許してくれる人、かな。朝練とか昼練とか、部活とか居残り練とか、平日は殆ど部活漬けじゃし、土日も練習や大会じゃけぇ。四六時中会えんとだめな人は無理かも。(つらりつらりと出てくるのは部活動のことばかり。青春を捧げるバスケットボールを許してくれない人とは、どんなに他の面の相性が良くとも無理だろうと。)あとはありきたりじゃけど、優しくて文句とかがきちんと言い合える人がええなあ。……自然に好きじゃなって思える人がおればいいかなってかんじ。

5::「最後に!もうすぐ体育祭の準備が始まりますね。体育祭への意気込みをどうぞ!」

きたきた〜!待ってました〜〜!!!うち体育祭実行委員やしな!ラッキーじゃな?…え?狙って声かけたん?…まあそうじゃな…。うん。(どや!とばかりに体育祭実行委員を強調してみせたものだから、なんとなく最後は尻窄みになりつつも、)実行委員やからまずはみんなが楽しい!参加したい!て思えるような体育祭にしたいんが一番。じゃけぇ、運動がニガテで体育祭は…て考えとる子にも参加しやすいんがええかなって個人的に思っとるかな。(うん、と一つ自身に相槌を打つかのように頷いては、)参加する側としては、全っ力で楽しみ!ほんまに楽しみすぎる!!2人3脚はぶっちぎり目標!出れる種目はぜーんぶ出て、勝ちに貢献したいと思いまーす!(びしり!と敬礼してみせながらきりっとした表情をつくった―)

6::「ご協力ありがとうございました!次号の新聞配布、楽しみにしててくださいね!」

こっちこそさんきゅーでした!他に誰のインタビュー載っとるんやろ。知っとる人おるんじゃろか。それも楽しみやな。お休み中のお仕事とか大変やと思うけど、一緒に体育祭盛り上げよな〜!!(ぶんぶんと手を振って、新聞部員を見送ろう。さて、どのような内容に仕上がっているのか―紙面は自身の印象とは違って良く見えるように書いてくれるイメージだから、とても楽しみである。取り敢えず、津路という体育祭実行委員の3年が体育祭に全力投球らしい、ということは恐らく伝わるであろう―其れで自分も、と思ってくれる人が居れば良い、なんて考えながら、昼練へと向かおう。練習時間は短くなってしまったけれど、不思議と何処か高揚している自分が居ることに気付く。部活動も大好きだけれど、きっと、一度きりの、そして高校生活最後の体育祭を全力で楽しみたいという気持ちは自分が想像していたよりも大きかったのだろうと思い当たれば、ゆるりと唇は弧を描く。いつもよりシュートが入る気がするのは、きっと気のせいではない―。)