トラブルには慣れてるといえど、最後の体育祭くらい平穏に──
あー分かった分かった、行くからちょっと待ってろ。
じゃっかる くわはら
ジャッカル 桑原
クラス:3-I | 身長:178cm | 誕生日:11月3日 | 血液型:O型
部活動:テニス部 | 委員会:生物委員会 | 白組 | ペア:小峰紀子
ブラジル人と日本人のハーフ。褐色の肌にスキンヘッドというパンチの強い見た目を持ち、テニスに情熱を燃やし試合中に叫ぶことも度々。彼と接点を持たない人はとっつきにくい印象を抱くかもしれないが、日常生活では保守的で面倒見の良い一面を覗かせることが多い。器用貧乏で頼まれごとはNoと言えないため、気づけば厄介ごとに巻き込まれていることも少なくない。個性の強いテニス部員の中では常識人に分類される方で、予想の斜め上をいく部員の行動に悩むことも。精神的には落ち着いているといえど年相応の中学生、最後の体育祭へのモチベーションは万全。持ち前の運動神経を自チームの優勝の為に惜しみなく発揮するつもりだ。
#6a1917/マルーン

1::「こんにちは〜!新聞部です!次の特集『実録!〜立海生のホンネ〜』インタビューにご協力頂けませんか?」

(とある昼休み。部活を引退してもテニスが日常から離れることはなく、コートで自主練でもしようかと廊下を歩いていると──不意に背後からかけられた声に、目を見開きながら振り返った。)うおっ、なんだよ。インタビューって俺でいいのか?(己を指差しつつ、首をかしげる。相手が頷いたならば、仕方ないと一つ息を吐いて。)分かった。テニスコートに行きたいから手短に頼むぜ。(小さく笑いながら取材に応じよう。)

2::「まずは自己紹介として、お名前にクラス、部活や委員会などお教えください!」

ジャッカル桑原、ジャッカルが名前だ。ブラジルと日本のハーフ……何だよ、色んな国の血が混ざった方が面白いし贅沢だろ。そういう意味じゃハーフじゃなくてダブルかもな。(そう告げてまた笑う。褐色の肌に白い歯がよく映えた。)クラスは3年I組。部活はテニス部で、委員会は生物委員だ。(ここはさらっとでいいのか?と尋ねつつ、次の質問を促そう。)

3::「ふむふむ、それでは趣味や今はまってることってありますか?」

趣味か。ブラジルにいた頃は乗馬をよくやってたけどな……おい変な顔すんな!(くわっと突っ込みを入れつつ、)日本じゃおオハイソだけどあっちじゃ遊園地レベルで楽しめるんだよ。(なんて補足すれば面白いぞと付け足して笑った。)でも最近は……そうだな、ダンスもやってる。ジャンルはヒップホップ。(両腕を素早く動かし振り付けを再現した後、そのまま頭の後ろに持ってきて)早く体育の授業ダンスにならねーかな。それかテニス。まあ体育祭の練習も悪くはないけどよ。(午後も全体練習だよな、と思い出したように呟けば苦笑いを一つ零して。)

4::「ずばり!彼女っていますか?いないなら好みのタイプとか教えてください!」

彼女はいねーな。……オイ頭が煮卵だからじゃねーよ!国際連合人権委員会に訴えんぞ!(煮卵と言わせしめた頭部を労わるように撫ぜながら、拗ねたように視線を鋭くさせて。)今までは部活に夢中だったからな。けど、そうだな、付き合うとすれば……(思案するようにふーむ、と唸った後)……グラマーで色白な女、だな。(フッと得意げな表情で言い放ったが、3秒もしない内に羞恥心が襲ってくれば顔を赤くして。)お、オイ、これ言ったままを記事にしないでくれよ。オレが国際連合人権委員会に訴えられる……。(かといって「グラマーで色白」をオブラートに包んだ言い方も咄嗟に思いつかず、ただただ恥を晒すだけに終わるのであった。)

5::「最後に!もうすぐ体育祭の準備が始まりますね。体育祭への意気込みをどうぞ!」

この時期の校内新聞といえばこの質問だろ……!(待ってましたというよりは先ほどの恥ずかしさをかき消すようにそう告げれば、張り切りを示すようにワイシャツの腕を捲った。)やっぱり狙うは優勝だろ!徒競走もリレーも任せな。……え、二人三脚?相方を引きずっても一着だったら勝ちだろ……っていうのは冗談だぜ、マジで。(一瞬だけニヤリと笑ったが、その後誤魔化すように後頭部を掻いて。)ま、優勝する為の特訓ならいくらでも付き合うぜ。俺と同じ組で、競技でスターになりたい奴がいたら気軽に声かけてくれよ。(面倒見の良さを発揮させつつ、ひとつ頷いた。その瞳は勝利を目指す闘志が確かに宿っていて。)

6::「ご協力ありがとうございました!次号の新聞配布、楽しみにしててくださいね!」

そっちも昼休みまで部活お疲れさん。いい感じに編集してくれよ。煮卵とグラマーはカットで頼むぜ……!(割と切実なお願いは相手に届いたのかどうか。新聞部員を見送れば、自分も踵を返してテニスコートへ向かおう。)