体育祭だろーがなんだろーが勝つもんは勝つ!
そんでもって先輩方に焼肉奢ってもらって――ゲ、副部長…!
きりはら あかや
切原 赤也
クラス:2-D | 身長:168cm | 誕生日:9月25日 | 血液型:O型
部活動:テニス部 | 委員会:なし | 赤組 | ペア:黒羽初歌
切原赤也、テニス部唯一の二年生レギュラー。その性格はシンプルに青臭いと言える。少々の生意気さと頭に血が上りやすいところが難点だが、嗜好や日常生活を垣間見るにムードメーカー役を買って出るようないっぱしの男子中学生らしさ満点である。ことテニスにおいてはデビル化と呼ばれるに差し支えない程度に人格がガラリと変わるが、平生の生活においてはなりを潜めている。が、世の中を舐め腐っている態度はどの場面でも変わらずに、傍若無人とまではいかずとも自信家である事は間違いない。実に中学生らしい青年である。チャームポイントとも呼べる癖っ毛は先輩曰く「ワカメ」らしいが、本人はそれなりに気にしている様子。
#f00000/サタンズスパーク

1::「こんにちは〜!新聞部です!次の特集『実録!〜立海生のホンネ〜』インタビューにご協力頂けませんか?」

…………新聞部ゥ?(午後は大嫌いな英語の授業。その課題プリントをようやく終わらせ、満身創痍のまま机に垂れていた切原に突然降って来た言葉。顔をあげて、怪訝そうに顔を潜めながら)……なーんかうさんくせえ。大丈夫?スキャンダルとか書かねえの?そういうなら信用できっけど。(…ハッ!)……てか、何、俺のインタビュー記事がまさか載るってこと?(ぴこん!と閃いたような電球が頭上で光る―ように見えた。)やっべ、俺超有名人になっちゃうじゃん。へへ、どーぞどーぞ!今ちょうど課題終えたところだし!(ざかざかと課題を退けて、先程の死にそうな顔はどこへやら。どこか浮足立ったように肩を竦めれば、「で、何答えればいーの?」と質問を待とう―)

2::「まずは自己紹介として、お名前にクラス、部活や委員会などお教えください!」

(自己紹介、定番中の定番。世渡り上手の気が垣間見える切原にとっては得意中の得意だろう。わくわくしている姿を隠しもせずに手をあげて)ハーイ。切原赤也、二年生。部活はテニス部で、委員会は特に入ってないッス。テニス部って聞きゃなんとなく俺のことわかる人いるんじゃね?全国行ったりとかもしてるし(膝に片足を乗せながらペラペラと自分の事を紹介し始める姿には新聞部員も失笑か。)てか何、これ新聞とかに載るんでしょ?うわーこれ先輩にも自慢しちゃお(お気楽でお調子者なところはテレビ取材に応じる中学生のように、なんて的外れにも呟く様から見て浮かれている以外の言葉は思いつかないだろう。)

3::「ふむふむ、それでは趣味や今はまってることってありますか?」

趣味かあ〜(椅子を傾かせて腕を組み、うんうんと唸りながら)あ、趣味っていうかゲームはめっちゃ好き!特に格ゲーとか。ゲーセンにもよく行くし家でもハードでやってる!これはマジでぜってー負けねえ気がする。てか負けねえ。いや負けた記憶は…〜〜っその辺はパスパス!(ぶんぶんと首を振り)今ハマってる事もゲームかな。最近出たやつめっちゃ面白くてさ〜今月の小遣い超ピンチでヤバいんだよね。早くお小遣いの日になんねえかなあ。(うーん、)

4::「ずばり!彼女っていますか?いないなら好みのタイプとか教えてください!」

彼女?居るわけねーだろ!まあ欲しいと思わねえ事もねえけど……今は部活が大事だし。(そう言った話にも多少なりとも興味があるのか、ほんのりと頬を赤らめて)好きなタイプか〜…明るい子!かな。どんよりしてるヤツより明るくて面白いヤツのほーがいいじゃん?(あっけらかんとそう答えて椅子に座り直したところで―キーンコーン。始業の音。「やっべ、先生くるぞ!」なんて慌てて教室に入ってくる生徒を尻目に)アンタは大丈夫なのかよ?(、と声をかけて―)

5::「最後に!もうすぐ体育祭の準備が始まりますね。体育祭への意気込みをどうぞ!」

……体育祭?ああ、そういやもうすぐだよな!体育祭の準備期間って、授業無いし超ラッキーだよな〜!ま、やるからには全力で勝ちにいくし?俺ちょー負けず嫌いだからさ。だから絶対誰にも負けねえ、うちのチームがいちばんに決まってるっしょ!(びしり!新聞部員に指を立てて、高らかに宣言しようか)――あ、でも先輩達が全員敵にいたら……いや、いやいや、そんな事考えてたらダメだって。なあ?(自問自答しながら部員の目を見据えて、目をすっと細めた)

6::「ご協力ありがとうございました!次号の新聞配布、楽しみにしててくださいね!」

お前も授業遅れんなよー!(冗談混じりな声かけと共に、去って行く彼を見て。今日先輩たちに会ったら自慢しちゃお、なんて思いながら鼻歌混じりにプリントとノートを取り出した。――その日、機嫌がいい事を目ざとく見つけた教員に矢鱈と指名されたり、提出したプリントが全部バツで帰って来てどんよりする事を知るのは、もう少しだけ後の話であるが――。)